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哲学

昔からなんとなく好きだった哲学に、ここ数年あらためて強く惹かれるようになりました。

特にソクラテス、プラトン、エピクテトス、マルクス・アウレーリウスの哲学に惹かれます。彼らは紀元前400年頃~紀元後200年頃に生きていた哲学者なので、今から2000年以上前の哲学になるものの、現代においても、そして未来においてもその哲学は通じると思います。

 

日常の仕事では、「(誰々の)対応が遅い」、「(誰々からの)指摘がうるさい」、「(誰々が)納得してくれない」といった外部に対してイライラしてしまい、自分に対しては「売上が減少したらどうしよう」、「事業は継続していくだろうか」と不安な気持ちになり落ち着きがありません。

そんなとき、

 

「・・・われわれの力の及ぶものは、最も善いように処理しなければならないが、力の及ばないものは自然のままに扱うようにしなければならないということだ。」

(エピクテトス『人生談義』)

 

「・・・事物は魂に触れることなく外側に静かに立っており、わずらわしいのはただ内心の主観からくるものにすぎない・・」

「・・・宇宙全体を織りなすものの中から自分にふりあてられているものについてたえず思いをひそめ・・・自分の務めはこれをよく果たすようにつとめ、自分に与えられている運命は善であることを確信し・・・」

「・・・現在与えられているものにたいして不満を持ち、未来に来るべきものにたいして不安をいだくことを許すな。」

(マルクス・アウレーリウス『自省録』)

 

と哲学することで平静になることができます。しかしながら時間が経つとまた繰り返してしまうため、まだまだ未熟者です。

また年齢が40歳を超え、人生の折り返し地点を迎えたこと、若い頃のように体が動かなくなったことから「死」を意識することがあります。

 

「・・・死とは、魂の肉体からの分離に他ならないのではないか。すなわち、一方では、肉体が魂から分離されてそれ自身だけとなり、他方では、魂が肉体から分離されてそれ自身単独に存在していること、これが死んでいる、ということではないか・・・」

(プラトン『パイドン』)

 

私は医学と科学に無知ですが、上記ソクラテスと同じ考え方をしており、だからこそ死をおそれず今をより善く生きていこうと思います。

 

他にも哲学から得るものは多く、今後も哲学を続けながら、マルクス・アウレーリウスの言うように「・・・自分自身のなすことのみに注目し、それが正しく、敬虔であるように・・・目標に向かってまっしぐらに走り・・・」たいと思います。

 

 

 

(筆 増田晃士税理士事務所 増田晃士)